ここ数年、メディアや雑誌などにて、
“別れさせ屋”という文字を目にした方も多くなったかと思います。
しかし、実際に別れさせ屋がどんな仕事なのかを
正しく認識されている方はまだまだ少ないと思います。
今回は皆様に“別れさせ屋”という仕事を専門的な部分を含め、
少し解説させて頂きたいと思います。
別れさせ屋の選抜方法に少しでも参考にして頂ければ幸いです。
まず、“別れさせ屋”という仕事をする上で欠かせないのが、
ターゲットの行動パターンを把握する為の調査活動です。
具体的には、尾行等による素行調査と呼ばれるものですね。
これらを業務として取り扱う為には、探偵業務としての認可が必要となり、
必然的に別れさせ屋を営む会社は探偵社である事となります。
上記の部分までは普通の探偵社でも可能な業務となります。
しかしここから先が、
別れさせ屋にしか出来ない仕事
となってきます。
別れさせ屋の真骨頂とも言える部分ですが、
工作員による接触活動という解決用法を用います。
これはターゲットに対して直接的に工作員という人物がコンタクト(接触)を試み、
情報収集作業と心理誘導作業を同時に進めていく手法となります。
工作員が接触、、と言いますと、
少しえげつないようにも聞こえてしまいますが、
例えば、、、
聞き込み調査を探偵社だと明かさずにする、、、
と考えると、少しご想像し易いかも知れません。
聞き込み調査のみだけでありましたら、
お巡りさんも普通の探偵社さんもやっている事です。
しかし、別れさせ屋の場合には、単なる聞き込み調査ではなく、
ある意味、人間心理を利用した“究極の手法”として、
この作業にあたる事となります。
上記、人間心理を利用した“究極の手法”を解説させて頂くにあたり、
ここで少し遠回りさせて頂きます。
例えば、今日も繁華街やオフィス街の一角で、
『アンケートお願いしまーす!』と街頭アンケートを実施していたり、
もっとシンプルに、
『宜しくお願いしまーす!』とティッシュを配っていたり、
様々な他人同士の接触活動が日常的に行なわれています。
アンケートに答えてくれたら、子供に風船やお菓子、
ティッシュ配りはティッシュの中に広告、、、
双方に接触をする利益があって、初めて成り立っている関係です。
これが例えば接触される側にとって自分にメリット(利益)が無いのに、
赤の他人からの接触に時間を割いてくれる人がいたら、
よっぽどお人よしな方か、時間をもてあましている方と考えられます。
メリット(利益)が感じられない赤の他人からの接触は、
普通に考えますと、、、
『すみません、急いでいるので。。』や、
『結構です!』や、
最悪、無視、、、などという対応をされてしまう可能性が高くなります。
当然といえば当然ですよね。
そうなりますと、
やはり接触される側のメリット(利益)が重要、、
と判断する事が出来ます。
では、もっと細かい部分を見ていきましょう。
人にとってのメリット、
男、女にとってのメリットは、
何も物欲的なものばかりではありません。
人間には心理的なメリットというものが存在します。
そしてその心理的メリットは、時として物欲的なものよりも、
人間関係構築には効果が大きいものになります。
その為、別れさせ屋はその心理的メリットを最大限利用し、
ターゲットへ接触をして行く事で、
成功確率アップを成し遂げているのです。
では次回、別れさせ屋にしか出来ない仕事~その②にて、
更に別れさせ屋の仕事内容、心理的メリットに関して解説して参ります。